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【2008年7月号】

旭化成

世界で「活躍の場がある」旭化成をアピール」

 旭化成は今年2月17日から4月28日にかけて、日本経済新聞に9回シリーズの人材募集広告を出稿しました。日本経済新聞を中心に、首都圏と関西圏では駅貼りポスターも実施。バナー広告なども加え、応募を受け付けている専用ウェブサイトへの誘引を強く意図した広告展開としました。

「グローバルな事業展開」と「ボーダーレス採用

 まだ通年採用とか第2新卒という言葉もなかった1996年から、旭化成はボーダーレス採用という画期的な人事制度を始めています。これは、卒業年度、卒業時期、キャリアの有無、国籍などにかかわらず、優秀な人材はいつでも積極的に採用するという、当時としては極めて画期的な試みで、日本経済新聞の1面に記事として取り上げられたほどでした。
  ここ2、3年、就職状況はますます“売り手市場”の様相を呈しています。通年採用を実施する企業も増えています。そのような状況の中で、10年以上前からボーダーレス採用をしている旭化成の、先進的な人事制度をアピールしようというのがそもそもの発端でした。
 旭化成は化学だけではなく、さまざまな分野で、多様な事業を展開しています。しかし多くの学生にとって、旭化成は「サランラップ」や「ヘーベルハウス」をつくっている会社というイメージが先行しています。
 旭化成グループにおいて医薬品やエレクトロニクスも中核をなす事業ですが、理工系の学生にとっても「旭化成は化学の会社だから、物理を専攻している自分には関係ない」「旭化成と医薬品はどうしても結びつかない」というのが実態でしょう。
 「旭化成はこんな仕事をグローバルに展開している。だからいろいろな人材に活躍の場がある」ということを、分かりやすく伝えることが今回のキャンペーンの大きな目標でした。

就職希望者の親にもアピールできる日経新聞で展開

 日本経済新聞を選んだのは、もちろん学生を中心とした就職希望者が必ずといっていいほど購読している新聞だからです。さらに大学関係者はもとより、学生の親にも旭化成のメッセージを届けたいという希望があったからです。実際、近ごろは子どもの就職先の決定に、親が関与する場面も増えてきているようです。
 新聞に出稿する以上、注目され、読まれ、理解され、応募に結びつくパワーを持った広告をつくることが重要です。いくつかのアイデアの中から、「もし世界の偉人が旭化成の面接を受けたとしたら」というシチュエーションで展開することを決めました。
 キャッチフレーズは「世界を変える出会い(めんせつ)をしよう」。第1回の偉人は、「世界をめざす」「高い志」「時代を変える行動力」などが、時代を超えて日本人に愛される坂本龍馬。旭化成のグローバル戦略をテーマとしました。
 第2回はフローレンス・ナイチンゲール。旭化成が力を注ぐ医薬・医療分野をテーマとしました。そして、第3回はガリレオ・ガリレイ、第4回はチャールズ・ダーウィン、第5回はクリストファー・コロンブスと続きました。次回は誰になるのだろうと、読者に期待してもらえたなら、作り手としてもたいへん光栄です。
 もっとたくさんの偉人を登場させたかったのですが、残念ながら肖像権の問題などもあり、今回は5人となりました

志の高い応募者が増加
広告の効果を実感する

 たとえフィクションとはいえ、世界の偉人との面接の会話には大変気を遣ったつもりです。また、専用ウェブサイトのURLはhttp://www.sekamen.com。「セカイヲカエルメンセツヲシヨウ」から登録するなど、細部にわたるまでこだわりを持って原稿制作にあたりました。
 実際の面接では、この広告を見て応募した方もたくさんいました。「こういう広告を真剣につくる。その社風がとても気になりました」「ガリレオ・ガリレイのあの一言が応募した大きなきっかけになりました」「ぜひ世界を変える面接を受けたいと思いました」などなど。
 全体的な傾向としては、昨年と比べて、「世界で活躍したい」「自分の力を世界で試したい」という、グローバル志向の大きな夢を持った応募者がとても増えました。応募者のレベルも、かなりアップしているのではないかと、面接担当の一人として実感しています。これも今回のキャンペーンの効果だと思っています。
 通常の広告展開は広報部が行っていますが、今回は人財・労務部が行いました。新聞まで含めたキャンペーンを、人財・労務部が単独で行うのは、弊社としても初めてです。
 人財・労務部としても、新しい世界にチャレンジできたことをうれしく思います。今後は専用ウェブサイトをさらに充実させながら、また新しいアイデアでボーダーレス採用をアピールしていきたいと考えています。

(人財・労務部 採用グループ グループ長 日比 彰)=談

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