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【2008年6月号】

ホクレン農業協同組合連合会

酪農家の窮状伝え、深い共感得る

安全で安心な牛乳・乳製品を届けたい

 日本の牛乳・乳製品の一大生産地である北海道。しかし、いま北海道の酪農は、危機的な状況を迎えています。昨今、高まる環境保護の機運によりバイオエタノールの需要が世界的に急増しており、その原料となるトウモロコシをはじめとする穀物の需要が逼迫しており、世界的な穀物の相場が急騰しています。
 そのため、トウモロコシを主原料とする飼料価格は軒並み高騰しており、酪農現場における生産コストは増加の一途をたどっています。これまでも酪農家は経営環境の改善のために、懸命にコスト低減を行ってきましたが、今の生産コストの急激な増加は、酪農家の努力をはるかにしのぐものとなっています。こうした状況が続くと、北海道をはじめとした全国の生乳生産基盤が損なわれ、今後、安全・安心でおいしい日本の牛乳・乳製品の安定供給に大きな影響を与える恐れがあります。

酪農現場の現状を、読者層に合わせて説明する

 そこで、私どもは酪農家がおかれている窮状や、国産の牛乳・乳製品をめぐる状況について、昨年11月21日と今年3月19日に日経MJで15段広告を出稿しました。
 今回日経MJに出稿したのは、特に食品流通業の関係者に向けたもののため、一般紙とは違い、飼料価格が高騰した背景や価格推移をデータやグラフを用いて詳しく説明し、さらに世界各国における生乳価格の上昇などの状況についても触れ、理解を求めました。現在の飼料価格が高騰している主な原因は、バイオエタノール需要の急増であり、これまでの生産コスト増の要因とは異なり、酪農家のコスト削減などの努力で吸収できる範囲を超えた問題なのです。
 これからも安全で安心な牛乳・乳製品を消費者にお届けするために、酪農家はいま一層の努力を重ねますが、消費者の方にも今の実情をご理解いただき、牛乳・乳製品の販売価格についてご協力を求める内容としました。
 広告掲載後の私ども独自の調査では、広告内容について好意的な意見を多数いただきました。日経MJ読者を想定したデータやグラフを用いて詳細な情報を提供した広告づくりが、今回の内容について、ご理解とご協力をいただけることにつながったと思います。

(生乳共販課課長補佐 篠永彰仁)

日経MJ全15段(2008・3・19)
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