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【日経産業新聞特集2006-I】

日産ディーゼル工業

世界初の排出ガス低減技術「尿素SCRシステム」を搭載した
大型トラック「Quon」。“世界標準”への潮流を表現

ディーゼルへの関心は「CO2」の低減

 京都議定書の発効以降、運輸部門において荷主企業や大手物流事業者を主体とした「輸送におけるCO2排出量抑制への取り組み」が加速しています。
 その中で、ディーゼル車を取り巻く環境も、NOx・PM法など、いわゆる大気環境問題への対応というテーマに加えて、地球温暖化防止のためのCO2など温室効果ガスの削減という、よりグローバルなテーマにシフトしてきています。また、改正省エネ法が施行された今年四月以降、このテーマは物流業界により一層強いインパクトを持ってくるものと思われます。
 既に、一部の荷主企業や大手運送事業者などを中心に、エコドライブへの全社的な取り組みや、輸送の効率化などの取り組みが本格化してきています。
 日産ディーゼルでは、このような社会的なテーマに対して「燃費のいい車」、すなわち、燃料消費量の少ないトラックの開発を最大のテーマの1つとして、技術開発に邁進しております。
 日産ディーゼルが、2004年に市場に投入した大型トラック「Quon(クオン:語源は、“限りない時の流れ”を意味する『久遠』)」は、世界初となる排出ガス低減技術「尿素SCRシステム」を採用しました。
 この技術を採用した最大の理由は、エンジンを含めたシステム全体における「燃焼効率の高さ」にあります。つまり燃費がいい、という点に着目したということです。

代表的な2つの「後処理」技術

 現在、純粋なディーゼル技術において、大きく2つの後処理技術があります。
 1つは、エンジン内でNOxを低減し、増えたPMをフィルターで除去する「大型EGR+DPF」の組み合わせで、もう1つが「尿素SCRシステム」です。尿素SCRシステムの特徴は、前者に対して「エンジン内の超高圧燃料噴射によりPMの発生を抑え、トレードオフで発生したNOxを尿素水との化学反応により、無害な水と窒素に還元する」ということです。
 超高圧で燃料を噴射することで燃料の粒子が細かくなり、空気との混合率が高まることで効率よく燃料を燃やすことができます。すなわち「燃費がいい」ということです。
 この技術は、既に火力発電所などでは採用されていましたが、トラックのような移動体では、排出ガスの量が一定ではないため、尿素水の噴射量をその排出ガスの量に応じて細かく制御するというデリケートな技術の開発が非常に重要になりました。日産ディーゼルでは、約80の特許を取得し、この技術を実用化したわけです。

尿素SCRは海外メーカーも追従する有望な技術

 燃費がいい=CO2排出量が少ないということになるため、環境保全に積極的なお客様を中心として、Quonへの関心や、導入後の評価は非常に高くなっています。
 また、この「尿素SCRシステム」は、国内メーカーではまず日産ディーゼルが採用し、同業他社でも当社との技術提携により採用を表明しております。また、欧州メーカーも、ボルボ社、ダイムラー・クライスラー社をはじめ、大型車メーカーは次々に本国での採用を表明、開始している技術です。
 そういった背景を踏まえ、今回の広告では「グローバルスタンダードには理由があります」というキャッチコピーを用い、この尿素SCRシステムが、「燃費性能重視」というマーケットの重要なテーマに対するソリューションとして、今後「大型トラック」というプロダクトのカテゴリーにおける、排出ガス低減技術の世界的な標準技術になっていくという潮流を表現したつもりです。

トラックは、国内貨物輸送の主役

 トラックという輸送媒体については、国内の貨物輸送量の大半を担うものでありながら、一般の方々の関心はさほど高いとは言えないと考えております。
 しかしながら、トラックは「物流」という社会経済を支える重要な輸送媒体であります。今回の日経産業新聞の広告では、こういった背景を踏まえ、読者の方々にまずは「トラック」というものへの関心を持っていただくという狙いから、Quonの正面の写真を印象的に表現したつもりです。

(マーケティング商品本部 マーケティング企画部
 戦略企画担当 早坂 強)

 
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