講談社
多くの読者層へ。
広がり生んだシンプルなコンセプト
“以前シリーズ”第1弾『調理以前の料理の常識』は「地味〜な」(編集者談)普通の実用書として2004年の12月にスタートしました。ところが約2カ月後に、とある名古屋の書店が常連の大型店を押さえて、いきなり売り上げ全国1位に登場しました。この突出した販売実績の勝因は多面展開でした。実用コーナーだけではなく一般書のコーナー、ワゴンでの平積み、レジ横への設置などでの積極的な展開と、赤と白の明快な装丁デザインの相乗効果で売り上げ部数を伸ばしました。この成功事例に注目した多くの書店が、瞬く間に追随しました。
企画当初のコンセプトは、「結婚前の若い女性に活用してもらいたい」というものでした。この極めてシンプルな内容が多くの読者層から、逆に新鮮な驚きを持って受け入れられました。ちょうど半年を経過したあたりから購買層も男女比が半々になり、特に退職や妻の病気などを機に、料理を始めた50代〜60代の男性読者が目立つようになりました。そして、ちょうど「2007年問題」が騒がれ始めた時期に、団塊の世代に受け入れられた料理書として注目されました。また目から鱗のうんちく本としても話題となり、こちらも多面展開な話題性で大ベストセラーを記録。2005年12月の『調理以前の料理の常識2』、2006年3月の『医者以前の健康の常識』とシリーズ化する運びとなりました。
新聞の宣伝効果はっきりと
この“以前シリーズ”は、当初より特に新聞宣伝効果がはっきりと出る非常に優秀なアイテムでした。新聞で宣伝したとたん売り上げに敏感に反応し、その後も落ち方は非常にゆるやか……。また、新刊の発売で既刊がもう一度勢いを取り戻すというように、「一点集中型よりも、さみだれ式に広く何度もという宣伝が効果的である」というデータも出ていました。
そこで、新たな読者層を獲得するために日本経済新聞をセレクト。「ビジネスマンや精読率の高いキャリア女性に訴えたい」と考えました。構成は奇をてらわず、ある意味正攻法で。ただ、日本経済新聞へ掲載する広告だけには売り上げランキングをどうしても入れたかったので、販売の協力でさん然と輝く部門別ランキング1位の数字を入れました。効果は絶大で、一般紙よりも顕著な売り上げ部数伸長を記録しました。
“以前シリーズ”は9月の『グルメ以前の食事作法の常識』(仮題)と11月の『医者以前の健康の常識2』とで年内100万部突破を目指します。今後ともぜひご注目を。
(書籍宣伝部 横山啓子)
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