福岡防災企画
「福岡県西方沖地震」にめげない“福岡の元気”を発信。
初の新聞5社共同企画で地域住民に「防災意識」啓蒙。
防災情報も紙面で整理 読者から高い評価
新聞社5社が発行拠点を持つ福岡は、全国的にも有数の新聞激戦区。日ごろは厳しい販売競争・広告競争を繰り広げている日本経済新聞西部支社、朝日新聞西部本社、毎日新聞西部本社、読売新聞西部本社、西日本新聞社の5社が共同企画を実施しました。
テーマは3月20日に発生した「福岡県西方沖地震」。福岡県をはじめとする北部九州を襲ったこの震度6弱の地震は、「地震とは無縁の地」と信じていた住民にとって物理的・心理的両面で大きな影響を与え、その惨状は全国にも連日報道されました。地震発生以降も続発する余震。その影響もあり、今まで全く意識していなかった「防災の意識」が芽生え始めてきたことを受け、新聞5紙が共同で地域のために防災の意識を啓蒙する広告特集を立案。新聞・テレビなどで連日報道されていた災害の惨状や経過を伝える内容とは一線を画し、次の災害に備える「災害マニュアル」という新聞広告らしい内容で、4月27日(水)付の新聞五紙朝刊に全15段見開きで広告特集を掲載することになりました。地震発生後1カ月のタイミングで掲載したこの広告特集は、本来伝えるべき「防災の啓蒙」に加え、氾濫していた「防災」に関する多くの情報を整理する意味でも、読者からの反応が大きく、また実用的な広告特集として読者から高い評価を受け、まさに新聞広告ならではの特集となりました。
「博多どんたく」への動員も兼ねる
各紙4月27日付で朝刊全15段見開き広告特集の紙面製作と協賛社セールスを進める中、福岡市、地元企業、青年会議所が中心となって推進する「元気バイ!! ふくおか推進協議会事務局」から広報の協力要請を受けることになりました。このキャンペーンは「地震にも負けず今日も福岡は元気です!」というメッセージを「元気バイ!! ふくおか」キャンペーンとして力強く発信するというものです。事務局からの依頼事項は例年になくにぎやかなもので、「元気」の発信源となる今年の「博多どんたく」を告知することになりました。
新聞5社は、地元福岡のためになれればと5社共同企画の枠組みの下、この「元気バイ!! ふくおか」キャンペーンの広報をお手伝いすることに決定しました。事務局との調整の結果、各紙4月28日(木)付で「宣言広告」として全15段見開き広告特集、4月29日(金)付で「イベント情報」として15段広告特集を展開することになりました。実施決定から掲載日まで約2週間と非常にタイトなスケジュールでしたが、新聞広告ならではの機動性を生かし、GW期間に開催される「博多どんたく」への動員告知も兼ね、「福岡は元気です!」というメッセージを確実かつスピーディーに全九州・山口に発信することができました。
広がった新聞広告の可能性
地元行政や企業からは、時間がない中ここまでの対応をした新聞各社の機動性と、普段はいろいろな面で競合関係にありながら、5社が初めて1つのテーマで連動したという柔軟性に高い評価をいただきました。各新聞社でも、地域全体のテーマや危機に関しては各社一丸となって取り組むという道筋ができ、新聞広告の新たな可能性を広げることができました。
毎年雨がつきものの「博多どんたく」ですが、今年は連日快晴で前年を約30万人上回る計210万人が見物に訪れました。福岡県西方沖地震に負けない元気を発信する「元気バイ!! ふくおか」キャンペーンも当初想像していた以上の規模に拡大、事務局と喜びをともにしました。
最後に、この企画趣旨にご賛同いただいた西部ガス、NTTドコモ九州、そしてこの一連の企画にご協力くださった関連者各位、新聞5社関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。今後もご尽力いただいた新聞五社とともに、福岡を日本一元気な街として発信していきたいと思います。「ふくおかは、元気バイ」と。
(電通九州 メディア本部 新聞雑誌部部長代理 森内勇策)
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