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【2005年5月号】

三菱電機

「三菱電機は何をしている会社?」、事業認知に主眼。
紹介技術を絞り、「驚き」効果でブランドイメージ醸成

 三菱電機は、家庭電器から宇宙まで幅広い領域の事業を持っています。しかし、一般生活者から見えているのは、エアコンや冷蔵庫、テレビや携帯電話といったB to C事業の部分が大半で、「家庭電器から……」の先の部分にあるB to B事業についてはあまり知られていないのが現状です。企業名の認知に対して実際に行っている事業が認識されていないというギャップを埋めることが今回のブランドイメージ広告に課せられた課題でした。

企業メッセージではなく具体的な技術で

 企業広告の定石といえば企業理念や社会へのメッセージを打ち出したものが多いですが、モノづくりをしている企業なのだから、作ったモノ・技術をバーンと表に出していこう! そして、「へぇ、三菱電機ってそんなこともやってるんだ」ということを知ってもらい、その積み重ねを当社のイメージとして感じていただこうということになりました。

世の中が興味を持つ技術って?

 技術で企業を理解してもらうことを考えるにあたり、当社が一方的に世の中に技術自慢を押し付けても効果が出ないことはこれまでに行った広告の調査結果ではわかっていました。そこで、より高い注目率と精読率を得るために、当社のどんな技術が世の中の人の興味の対象なのかを探すことから作業は始まりました。
 まず、過去のニュースリリースや技術論文、納入実績から150アイテムほどを洗い出し、一覧表にしました。この表を基にさまざまなフィルターを掛け、世界一や世界初、オンリーワンなど、「これはすごい!」と思われるアイテムを絞り込みました。
 さらに、それらのアイテムを、ターゲットとしているビジネスマン層を対象にインターネット調査を行い、「技術力を感じる」「その技術を知って企業のイメージが上がった」という項目について上位に挙がったアイテムを中心に広告の対象候補として選び出しました。

「技術に驚き」を導き出す

 ひと通りの作業を経て選んだアイテムでしたが、全15段の紙面の半分を「驚き」を伝えるためのキャッチビジュアルとし、残り半分を子供のころに見た図鑑の解説をイメージした構成とすることで広告の受け手の注意を引き付け、抵抗なく内容まで読んで理解してもらえるように構成することまでは決まりました。しかし、その「驚き」をどのように導き出すかが最大の難関となりました。
 ひとつのアイテムに対してさまざまなアプローチから「驚き」を表現しようとしましたが、「驚き」の表現を導き出すことができずに広告化に至らなかったアイテムも多くありました。
 今回、驚きの要素と表現のインパクトというハードルをクリアして6点のアイテムでシリーズ広告を実施しました。
 街角やスタジアムで目にする機会の多い大型映像装置オーロラビジョンの世界一サイズ。飛行中の航空機でのインターネット接続を実現したアンテナ技術。立てた10円玉が倒れないほど快適なエレベーター。120億年前の光をとらえるすばる望遠鏡。携帯電話での通信の安全を守るためにも使われている当社独自の暗号技術MISTY。そして今やエレクトロニクスと環境配慮技術なしでは考えられなくなった自動車用のさまざまなシステム。それぞれがインパクトのあるビジュルと、広告の受け手の視点からのキャッチコピーとわかりやすい技術図解によって構成された広告となりました。
 そして、すべてのアイテムの共通点は、実はその技術はものすごく生活の身近なところに存在していた、というものでありました。

当社技術を継続的に掲出

 1点1点はひとつの技術を驚きで紹介している広告ですが、シリーズで展開することによって全体で当社の世の中に対する姿勢を感じ取ってもらうことができたと思います。
 もちろん今回の6点は当社の持つ技術のほんの1部にしか過ぎません。これからも新たなアイテムでさらに多くの「驚き」を紹介していきたいと思います。また、広報活動と連携したタイムリーな掲出でより新鮮な驚きを世の中に伝えていきたいと思います。

(宣伝部 桑原幸志)

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