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【2005年4月号】

村田製作所

企業認知度向上へ「未来制作中」シリーズを展開。
技術者の日常シーンと研究テーマを同調させ物語る

 村田製作所は1944年の創業以来、セラミクスをベースとした数々の電子部品、モジュールを創出してきました。材料から製品にいたる一貫生産の強みを生かし、世界市場で高シェアを誇るものが少なくありません。しかしながら、一般消費者の方々がムラタ製品の姿を目にすることはなく、それゆえ、村田製作所という会社、その製品がどのように私たちの社会にかかわっているかを理解してもらうことは容易でありません。企業広告活動においてはこの課題をいかにカバーし、企業認知度を向上させるかをテーマに取り組んできました。

企業広告の経緯

 初めて本格的な企業広告を実施した10数年前はバブル経済期にあたり、理系学生のメーカー離れが深刻化し、多様な人材確保のためには知名度・認知度の向上が最優先課題となっていました。企業広告の本格スタート以来、毎年継続して新聞(特に日本経済新聞)やテレビを中心に、特色ある広告素材を用いて、企業広告を展開してきました。継続的な取り組みや広告素材のユニークさが功を奏して、知名度や好感度はスタート時以降、高い水準で推移しています。そして2003/2004シーズンからは「未来に行ってきます」をメインコピーに、「未来」に向かう企業姿勢を打ち出しました。

技術や製品内容を織り込む

 2004/2005シーズンの印刷媒体による企業広告でも引き続き「未来」を視野に、「未来制作中」というシリーズを展開しています。「未来制作中」シリーズでは村田製作所のエンジニアが日常のさりげないシーンの中で、研究テーマに心を奪われている様子を物語調で表現しました。そこは居間や公園、近所の店であり、そばには家族や恋人がいます。どんなシーンにおいても人はみな生活や仕事について何かを思い、それがすなわち「未来」へ向かうこと、と語ります。日常シーンと研究テーマをシンクロさせて語ることで、未来への思いを強調しました。今回のシリーズで特筆すべきことは、村田製作所の技術や製品を広告表現へ反映できたということです。BtoBの商品は、詳しく説明すればするほど一般の方々にとって難解な表現となり、広告素材としての魅力がなくなっていく傾向にあります。これを解決することがひとつのハードルでした。
 今回は物語の切り口として、商品や技術に関する内容が淡々と述べられ、広告の要素としてうまく溶け込み、村田製作所の取り組んでいる技術や製品が少しでも一般の方々に伝わったのではと自負しています。構成は(1)プロローグ、(2)〜(3)の5点を本編として、(2)はショックセンサ、(3)は光スイッチ、(4)はコンデンサ用のセラミック材料、(5)はBluetooth®モジュール、(6)は透光性セラミクス、という研究テーマについて、特性や機能を向上させるうえでの重要な方向性が述べられています。

評価と今後の取り組み

「未来」への思い、製品や技術の紹介ができたことなどについては満足しているものの、忙しい読者にこの物語をはたしてきちんと読んでいただけたか、ということを懸念しています。今回の素材がどういう印象をもたれたか、技術や製品のことが少しでも伝わったか、などを検証し、これからのよりよい広告素材制作に結びつけたいと考えています。

(総務部広報課係長 関口晴巳)

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