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【2004年4月号】

NEC

企業スローガン「Empowered by Innovation」を基本に、
当社の技術やソリューションを社員を通じてアピール

 当社では、2003年9月から「世界を変えちゃう社員シリーズ」と題した企業広告を展開しています。この広告シリーズは、企業スローガンである「Empowered by Innovation」の心を語ることを基本に、当社の有する様々な技術やソリューションを、社員を通じて訴求し、技術力イメージや研究開発力イメージを向上させることを目的としています。さらには、研究や技術開発に携わっている実際の社員にスポットを当てることにより、社内での話題喚起、社員モチベーションアップにつながることも狙いとしております。本稿では、特に後者のインナー効果について述べていきたいと思います。

三つのインナー効果

 本広告シリーズで得られたインナー効果については、三つ挙げることができます。一つ目は、広告で紹介した部門の活性化です。紙面に登場した社員からは「お客様と面談した際、話題になった」「同じプロジェクトチームメンバーから激励された」等の声を聞きました。また、社内向けのホームページで広告を紹介している部門もありました。全国的なマスメディアに自分自身が登場することや、一生懸命開発している技術が取り上げられることは、「社員冥利につきる」と言っては大袈裟かもしれませんが、大きな喜びであるということが実感できました。そしてそのことが、周りの関係者にも波及し、モチベーションの向上につながることも感じることができました。
 二つ目は、紹介した社員が属する部門とは直接関係のない他の社員の反応です。「ウチの会社には、こんなに頑張っている社員がいる」との認識は、大きな刺激になることが実証できました。社員それぞれは日々の業務が忙しく、同じ社内とはいえ、直接関係のない他の部門や社員が何をやっているのかを詳しく知る機会が少ないのが現状です。しかし、毎朝読んでいる新聞の広告で紹介されると、興味を持って読んでくれます。そして、「ほうほう、この技術はこんな社員が開発しているのか」と関心を示し、他部門の活躍について興味を持ってもらえます。また、社内の研修担当部門からは、「世界を変えちゃう社員」という言葉を使った研修プログラム企画の相談もありました。当社内部では、目指すべき社員像として「輝く個人」という言葉がありますが、「世界を変えちゃう社員」という言葉の根底は同じものです。こうした社内の下地があった分、本広告シリーズのキャッチワードは、スムーズに社員の心に入ることができたと思います。
 三つ目は、これが企業ブランディングと密接にかかわることですが、今までの広告とは一風異なる広告表現を用いたことで日々前向きに変わっていく企業を認識してもらえたことです。

伝えたい事をわかりやすく

 本広告シリーズでは、単に社員が登場するだけではなく、社員を模した人形を前面に登場させました。またコピーも難解な表現を避け極力平易な言葉で書いてあります。IT業界の宿命とも言えますが、当社から発信する内容には、難解なカタカナや英語が飛び交います。また技術広告ともなると、その技術を紹介するためには難解な表現にとかく陥りがちです。しかし、今回の広告ではあえてそれらを極力避ける努力を致しました。もちろん、全くゼロというわけにはいきませんでしたが、一般のビジネスパーソンが読んでも理解できるコピーに仕上がったと思っております。このように、今までのトーン&マナーを見直し、伝えたい事をよりわかりやすくすることに注力した結果、過去の企業広告とは少々異なるものになりました。その結果、社員にも変わっていく企業像を認識してもらえたと思います。

新しいNEC像を内外に示す

 さて、先に述べた通り、本広告シリーズの根底には、当社の企業スローガンである「Empowered by Innovation」を語るという考え方があります。このスローガンは、「革新を力に」とか「革新をお客様や社会の力に」と言い換えることができます。本広告のテーマは、革新的な技術やソリューションが、お客様や社会をどのようにエンパワーしていくのかにありますが、同時に、広告表現や手法につきましても革新性を重視しました。それは、良い意味での「NECらしさ」は残しつつも新しいNEC像を内外に示し、イノベーターとしてのNECを見せていくことが、変化の激しいIT業界における企業ブランド価値向上に必要なことだと考えたからです。そしてこのような取り組みが、社員の意識を変えていくきっかけになり、企業スローガンを実践する企業文化の形成に寄与できればと思います。
 今後の広告制作においても、このような視点を持ち、社外での企業ブランド価値の向上に努めるとともに、社内の活性化を図っていきたいと考えております。

(宣伝部 小田原 稔)

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