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【2003年7月号】

村田製作所

一歩踏み込んだメッセージで企業姿勢をアピール。
モノづくりへの思いを3回シリーズで伝える

はじめに

 村田製作所は、“新しい電子機器は新しい電子部品から、新しい電子部品は新しい材料から”を基本理念に、セラミックス材料の様々な特性を利用して数多くの電子部品を送り出しています。
 当社の部品は、様々な電子機器の中に必ず入っていますが、消費者が直接手にすることがないため、一般の方々にはなかなか知ってもらいにくい存在でもあります。
 そのため、企業広告を継続的に展開していくことで、村田製作所という名を広め、さらには何をしている会社なのかということまで関心を持ってもらうように努めています。

企業広告の経緯

 今から12年前の1991年、社内では「経営陣の世代交代」「創業50周年」を迎え、社外ではバブル経済による理工系学生のメーカー離れ、という背景と相まって企業広告を本格的に開始しました。
 最初は、村田製作所という会社が世の中に存在しているということを訴求テーマに、「村田製作所はなにをセイサクしているのだろう」という広告を展開しましたが、これは大きな反響を呼び、知名度は一定レベルに到達することができました。
 その後、村田製作所が何をしている会社なのかという部分を理解していただくため、電子機器と村田製作所の関係を示す企業広告を展開しました。
 「村田製作所は中のことをやっています」「ナカハ ムラタデスカ?」などはその例です。さらに、ここ最近は、「恋する部品製作所」をメインコピーに、“わたしたち部品はセットの中にいて、直接あなた(使用者)に意識されることはないけれど、いつでもあなたの幸せを思って働いています”と、電子部品と消費者との直接的な関係を打ち出すことで、電子部品に対する親しみを作り出してきました。

今回の企業広告のメッセージ

 2003年の企業広告についても、この基本路線は変えていませんが、村田製作所が具体的にどんな理念で事業を行い、どの部分の何がどんなにすばらしいのか、社会にどう貢献しているのか、を一歩踏み込んで伝えていきたい。その意図で、村田製作所が持つ研究開発やモノづくりに対する思いを込めた「魔法で世界は変えられない」「技術大(好き)国になろう」「Originality, or die.」の3本シリーズを展開することとしました。
 また、このシリーズでは、「村田製作所が何をしている会社なのか」という部分を認識していただくため、「エレクトロニクスで世界を変える」をキャッチフレーズに、村田製作所に流れる基本理念をメッセージとして伝えています。
(1)「魔法で世界は変えられない」
 近年、魔法に関する映画や本が大きなブームになっています。
 確かに、魔法で世界を変えられたら簡単な話ではあります。しかし、実際はそんな甘いものではありません。世の中を見れば、エレクトロニクス機器やそれを支える電子部品こそが世界を変えている。このコピーはエレクトロニクスへの驚きを訴えました。
 同時に、子供による表現を用いることでやさしいイメージを出し、子供たちが、エレクトロニクス技術の素晴らしさに感動してくれることを期待しました。
(2)「技術大(好き)国になろう」
 エレクトロニクス市場は技術の変化が激しく、電子機器の移り変わりが非常に早い。これらに対応するためには、技術にのめりこんで研究開発活動に注力し、新製品開発に取り組んでいかなければなりません。このコピーは、我々が常にこれらを意識して、時代のニーズに応えていく決意を表したものです。
(3)「Originality, or die.」
 「Originality, or die.」は、村田製作所の経営理念のひとつでもある“独自性”にこだわりました。
 独自の製品を開発するためには、新しいセラミック材料や工法の開発があってはじめて可能になります。とくに、セラミック材料の特性が電子部品の良し悪しを決めるため、材料の追求こそすべての基礎と考え、研究開発の核として全力を注いでいます。ここでは、当社がセラミック材料にこだわり、不断の努力をしていることをメッセージとしました。
 英文のコピーでは、「オリジナリティがなければ死」という激しい表現をしていますが、これは当社のオリジナリティ志向に対する強い気概を表したものです。
 以上のように、今回の3本シリーズは、モノづくりの重要性、研究開発に対する思い、そしてオリジナリティ(独自性)へのこだわりといった当社の基本理念を伝えるものとしました。

評価と今後の取り組み

 幸い今回の広告に関しては、メッセージに込めた当社の思いを汲み、高く評価いただいたご意見をお寄せいただくなど、一応の成果はあったと考えています。
 なお、今後の方向性としては、村田製作所がどんな経営姿勢であるのか、どんな技術でどんなモノをつくり、どのように社会生活に貢献しているのかを、さらに理解していただくための企業広告を展開していきたいと考えています。
 そのためには、一般の方が、多くの広告の中から当社の広告に注目し、村田製作所に関して理解していただける企業広告を発信しつづけていくことが必要と考えています。

(総務・人事グループ 総務部 部長 大島幸男)

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