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【2002年8月号】

セイコーウオッチ

セイコーの代表商品「グランドセイコー」の認知促進
誕生から42年目、初の著名人を使った広告展開

 グランドセイコーは、1960年の誕生以来、「時を知る」という腕時計の基本機能の究極を追求し続けることで進化してきた製品ブランドであり、「高精度」「優れた視認性」「永く愛用できる品質」などを備えています。そこには、「研ぎ澄まされたデザイン」「先進の開発技術」「熟練した職人技」など、セイコーの持つ特徴的な要素が凝縮されており、まさにセイコーを代表する製品といえます。

「価値」を求める人に着実に浸透

 その価格は20万円代を中心とした商品構成となっており、腕時計としては高額商品ではありますが、その価値を認める人にお買い求めいただくことで堅調に売り上げを伸ばしてまいりました。ただし、ユーザーの多くは、腕時計愛好家やセイコーファンであり、スイスの本格的な高級腕時計同様、いわば、知る人ぞ知る製品ブランドにとどまっていたのも事実です。
 今回の新聞広告は、商品内容の理解促進よりも商品名の認知促進に目的の主眼をおき、グランドセイコー誕生42年目にして初めて広告に人物を起用しました。
 グランドセイコーの広告にイメージキャラクターとして著名な人物を起用することによって、その認知度や好感度を急速に高められないか、ということについては、以前より社内で議論を繰り返しました。しかし、グランドセイコーはセイコーのフラッグシップとなる製品であり、かつ普遍性の高い製品なので、広告に人物を起用することによって、その世界観が損なわれるのではないか、また、その世界観を一人で伝えることのできるキャラクターは実在しないのではないか、という理由により、これまでは製品をもってすべてを訴求するスタイルの広告を実施してまいりました。

「出会い」そして「感銘」を伝える

 今回その方針を変えて、人物を起用する広告を企画した理由は、一人の人物ではなく、複数の人物を同時に起用することと、広告表現における場面設定として、それらの人物がグランドセイコーと出会いグランドセイコーに感銘する、という形にすることによって、通常のイメージキャラクター広告とは違い、商品と人物との間に一定の距離を保ちつつ、人物の起用ならではの効果を生み出せるのではないか、と考えたからです。
 今回の広告では、日本を代表するというにふさわしい評価を得ている人物であること、かつ誰もがその肖像を一目見て分かる人物であること、という観点から、音楽家の坂本龍一氏、銅版画家の山本容子氏、狂言師の野村萬斎氏を起用しました。そして、広告の中での場面設定として、坂本龍一氏にはグランドセイコーが刻む正確な鼓動を聞いて感じてもらい、山本容子氏にはグランドセイコーの研ぎ澄まされたシンプルなデザインに瞠目してもらい、野村萬斎氏には伝統的なスタイルを保ちながら進化しているグランドセイコーに共感してもらいました。

ファクス調査に表れた広告効果

 グランドセイコーは、ここ数年の継続的な広告実施の効果として売り上げが堅実に伸びてきておりますので、今回の新聞広告単体の広告効果をはかることは難しいですが、広告効果調査として日本経済新聞社に実施していただいたファクス調査の結果などを見る限り、当初の目的である商品名の認知促進は十分達成できたと思われます。

(広報宣伝部長 升川正彦)

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